神経芽腫の症状
神経芽腫の症状は多彩です。腫瘍が小さい時は無症状で経過し、乳児健診で偶然にお腹の腫瘤(しこり)として見つかることもありますし、かぜ症状などでたまたま撮ったレントゲン写真で発見されることもあります。お腹の腫瘍が大きくなれば、お腹全体の腫れとして気づかれ、お腹を触った時に硬いしこりを触れるようになります。しかし、多くの方は腫瘍が進行し転移を起こした後に、転移部位の症状をきっかけに発見されます。たとえば、骨に転移すれば、頭のこぶ、目の腫れ、手足の痛み、などです。痛みをうまく訴えられない子供の場合は、歩き方がおかしくなったり、歩かなくなったりすることで気づかれることもあります。骨髄にも転移を起こしやすく、骨髄転移の場合は顔色が悪くなったり(貧血)、青あざ(出血斑)ができやすくなったり、微熱が続いたりします。これ以外にも子ども特有の症状として、不機嫌、なんとなく元気がないといった漠然とした症状が続くこともあります。