神経芽腫に合併するOMSを発症した患者さま・何らかの疾患で髄液採取が行われた患者さまへ(2020年6月23日)

研究課題名   神経芽腫に合併するオプソクローヌス・ミオクローヌス(OMS)症候群発症機構の解明(承認番号 M2019-356)

研究期間     2020年4月~ 2025年3月

研究の意義及び目的   

オプソクローヌス・ミオクローヌス症候(OMS)はオプソクローヌス、全身性ミオクローヌス、小脳運動失調を3大症状とする疾患で、ウィルス性脳炎、悪性腫瘍、代謝障害、変性疾患などに合併します。とりわけ傍腫瘍性神経症候群(腫瘍に合併して発生する神経症状)としてのOMSは重要です。小児では神経芽腫に高頻度に合併することが知られております。OMSの原因に関しては不明で自己免疫的な機序が推定されています。本研究ではこの病態を解明し、将来的な治療法開発につなげることを目的としております。

試料・情報の利用方法

対象者:本研究は、倫理委員会の承認を得て行われるものです。これまで神経芽腫に合併するオプソクローヌス・ミオクローヌス(OMS)症候群を発症した方・中枢神経白血病や変性疾患などの疾患で髄液採取が行われた方で何らかの理由により髄液が保存されている方が対象です。

研究に用いる試料(入手するヒト由来試料等):すでに保存されている髄液

研究の方法:髄液が保存されている検体を用いて、自己抗体の網羅的解析、発現に変動の見られるタンパク質の網羅的プロテオーム解析を行い、共通して同定される自己抗体、共通して変動するタンパク質を同定することにより、病態を解明する。

情報の匿名化と個人情報の保護:政府が定めた倫理指針(「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」)に則って個人情報を厳重に保護し、研究結果の発表に際しても、個人が特定されない形で行います。

利用する者の範囲/共同研究機関以外の外部への提供:なし

研究終了後の試料・データの扱い:研究記録は東京医科歯科大学の定める研究活動における不正行為防止規則が定める期間(10年間)保管します。保存期間終了後には破棄します。研究に用いた試料は将来的な研究に備え期限を定めずに保存します。

研究への参加の同意と不同意について:本研究は本掲示をもって、個々の同意を得ることなく解析研究を行うものです。過去に髄液を提供する研究に参加を同意していても本研究への参加を同意されない場合は、下記お問い合わせ窓口まで連絡を下さい。

利益相反について:本研究シオノギ奨学寄付サポートからの助成金を用いて行われます。また研究を実施するにあたり特定企業との利害関係はありません。本研究の実施にあたっては、医学部臨床研 究利益相反委員会に申告を行い、承認されています。※「利益相反」とは企業などから研究資金等が提供されることにより、研究結果や結果 公表の正当性についての疑問が第三者から見て生じかねない状態のことを指します。

問い合わせ窓口:本研究について疑問などがありましたら、遠慮なくお尋ねください。担当医師または本研究の研究代表者がいつでもお答えします。本研究の遂行に支障がない範囲で研究計画資料の閲覧も可能です。

研究代表者:東京医科歯科大学医学部附属病院 小児科 高木正稔

TEL:03-5803-5247(平日9:00~17:00)

研究組織:

氏 名 所 属 責任者・研究者の別 役割分担
高木正稔柳町昌克

 

岩田啓

発生発達病態学分野発生発達病態学分野

 

発生発達病態学分野

准教授非常勤講師

 

大学院生

責任者・実施者実施者

 

実施者

検体収集・解析解析

 

解析

長瀬美香 発生発達病態学分野 技術補佐員 実施者 遺伝子・機能解析

苦情窓口:医学部総務掛 TEL:03-5803-5096(対応可能時間帯:平日9:00~17:00)